職員研修(ユニットリーダー編)

2021年05月18日

5/18 職員研修を行いました。

経緯としては「新入職員研修」を複数名職員が入職する度に行っていますが

現場のリーダーは研修を受けて日時が経ち、研修内容の変化もあり

現在どのような研修が行われているのか実際に研修を受けた方が新入職員との話も合うかと考え

まずはリーダー、次にユニット職員・専門職員に同じ研修を順番に受けてもらうことにしました

現場から少し離れ交流する事で少しでもリフレッシュ出来たらという狙いもあります

私が担当したのは「法人理念」と「看取り介護」

「法人理念」に関しては4月の内部研修でも行い、同じ内容だと面白くないので

(………主に私が)

今回は法人理念の内容はパスしてアクティビティを行いました(写真に載っている分です)

その名も「ボール回し」

1回目ルール

①必ず対角線の人に投げる(隣の人に渡さない)

②必ず一人一回だけさわる(二回以上触らない)

2回目追加ルール

③1回目と同じ順番で回す

④24時間以内に感動した事を発表した後、ボールを投げる

⑤発表後に周りの人は拍手をする

3回目追加ルール

⑥先ほどよりも早くボールを回す

⑦ボールの追加(プラスチックボール・紙を丸めた物)

⑧途中で一つでも落とせば最初からやり直し


このアクティビティの目的は「ボール」=「言葉」だったとしたら

と最期に置き換え考える事です


ボール回し一回目は「(合図等なく)とりあえず投げてみる」から始まりました

でも上手く意思疎通が取れずに落とし、⑧のルールがあるためやり直したり…

繰り返す内に自然と「投げる前に声を出した方が良いよね」

「上から投げた方が良い?下からの方が取りやすい?」

「手元にボールが3つあると難しいから一つずつ回そうか」

等、失敗しながら成功するためにどうしたら良いのか話しをしていました

十数回の失敗の末、無事にボールを落とすことなくゲーム終了


「感想となぜこのアクティビティを行ったのか推測してみて下さい」

と伝えると「何か意図があるはずだよね」

「失敗したら今度はどうすれば良いのか考えるため?」

「ボールの種類が違うって事は入居者様もいろんなタイプがあるからそれぞれに合わせて…」

「ボールの軌道が予測できないから臨機応変に?」「柔軟性を持って?」

等色々な推測が出てきていました。

出てくる推測を聞きながら「なるほど、そういう考え方もあるな」と密かに感心しつつ

「伝えたかったのは『ボールが言葉だったら』ということ」を明かしました


暮らしの中で、職場の中で相手の方を向いて言葉を伝えていない事は無かったか

アイコンタクトせずに言葉を伝えていたことはなかったか

相手が受け取る準備(聞く準備)をしていないのに言ってしまっていることは無かったか

自分の言いたい言葉で言ってしまっていなかったか

相手に分かる言葉で言っていたのか

伝えた後に「はい」と返事をするけれど、伝わっていない。そんな事がありませんか?


コミュニケーションとは「いかに伝えるか」 ではなく 「いかに伝わるか」

言って終わりではなく受け取ってもらわないといけない 

「こう伝えよう」「ああ伝えよう」「伝え方」を意識すると相手に伝わり難くなる

=「相手」に意識が向きにくくなる(自分視点)

「どんな言葉を使えば相手が受け取ってくれるのか」

「どんな言葉を選べば相手に伝わるのか」

「伝わり方」を意識すると相手に少しずつ伝わり始める

=「相手」に意識が向きやすくなる(相手視点)


現場で中心になるリーダーには是非そのような視点で考えて欲しいと言う内容でした


最期に「なぜボール回しが最期まで出来たか」「なぜ成功したか」尋ねました

それに対する答えも様々ありましたが答えは簡単

「出来るまでやったから」です

途中でゲームを止めることも出来ましたが、出来るまでしました

その過程で「もっとこうした方が…」「こうしてみようよ」と改善して

行ったように、日々の業務の中でも失敗することは多々あります

その時に1回、2回失敗して諦めるのではなく

「どうすれば出来るのか」「出来るまでやる」という視点も必要だという内容を

共有しました。

まだその時間の感想文を読んでないので参加したリーダー達が

どのように感じ、受けとってくれたのか感想文を読むのが楽しみです。